スラウェシ観光情報

きれいな海と伝統帆船:マカッサルより南の地域


●船大工と極細粒の白砂海岸、ブルクンバ(Kabupaten Bulukumba)
 

船大工の村タナベル Tana Beru

マカッサルから南回りに車で約4時間、帆船の像のそびえるブルクンバ市街を過ぎて20分、大小様々な伝統的帆船を造る船大工の村タナベルに着きます。かつてマダガスカル島まで航海したという帆船アマナガッパ(Amanagappa)号や、太平洋を渡って万国博覧会開催中のカナダ・バンクーバーまで航海したフィニシ・ヌサンタラ(Phinisi Nusantara)号はここで建造されました。

タンジュン・ビラ Tanjung Bira

タンジュンとは「岬」のこと。船大工の村タナベルのさらに先にあるこのビラ岬周辺の海岸は、青い海と極細粒の白砂海岸で知られています。沖合には小島が浮び、美しいパノラマが楽しめます。海岸付近には小ホテルやレストランがいくつかあり、週末はマカッサルなどからの家族連れで賑わいます。海岸から車で15分、徒歩40分で岬の後ろにある標高400 mのプアン・ジャンゴ(Puang Janggo)峠に上り、大海原を一望にできます。

海岸は遠浅で、子供連れの海水浴にも絶好の場所。またダイビング・スポットも多いのですが、様々な潮流が幾重にもぶつかる場所なので、熟練したビラ岬の地元ガイドからアドバイスを受けることをお勧めします。

海岸と反対方向にビラ港があり、スラヤール島へ渡るフェリーが1日1回(午後2時頃発)就航しています。
 

●知られざるスラヤール(Kabupaten Selayar)
 

マカッサル空港から週3便、小型飛行機が飛んでいます(所要時間50分)。陸路の場合は、タンジュン・ビラからフェリーに約2時間揺られ、スラヤール島に到着します(交通手段に限りがあるのでマカッサルからはスラヤール行バスの利用をお勧めします)。

スラヤール島は、ジャワの歴史書にも書かれているように、歴史的にはマルクとの間を行き来する商船の中継ルートに位置し、とくに14世紀に栄えました。島内からは2000年前のものと思われる銅鼓(dongsong)が発掘されていますが詳細はまだ謎です。また中国などからの陶器片も島内の墓地などから多数発見されています。

南北に横たわるスラヤール島は美しい海岸線を持つ島です。島からさらに南へ渡ったタカ・ボネラテ諸島は、世界有数規模の珊瑚礁があり、美しい白砂海岸の有人・無人の島々が連なります。ダイビングにも絶好の場所ですが、珊瑚礁について現在実態調査が進められています。タカ・ボネラテ諸島への交通アクセスは、スラヤール島から漁船をチャーターする以外にない状況です。
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